【Panchatantra】 (Kannada)

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【Panchatantra】 (2019 : Kannada)
題名の意味 : 5つの寓話集
映倫認証 : U/A
タ イ プ : オリジナル
ジャンル : ドラマ
公 開 日 : 3月29日(金)
上映時間 : 2時間18分

監督 : Yogaraj Bhat
音楽 : V. Harikrishna
撮影 : Sugnaan
出演 : Vihan Gowda, Sonal Monteiro, Rangayana Raghu, Deepak Shetty, Akshara Gowda, Raja Balwadi, Ramamurthy, Diganth(特別出演), 他

《 プロット 》
 ランガッパ(Rangayana Raghu)は商業雑居ビルを所有するオヤジ。彼は同じく60歳絡みのオヤジたちと日々楽しく暮らしていたが、一つ悩みの種があった。雑居ビルの隣接地にアッパイヤ・ボンド(Deepak Shetty)の経営する自動車修理工場があったが、その土地の所有権を巡って、ランガッパとアッパイヤ・ボンドの間で長年の対立が続いていたのである。それで、ランガッパのオヤジグループと修理工場の若者グループの間で絶えず嫌がらせ合戦が続いていた。その若者グループの一人にカールティク(Vihan Gowda)がいた。彼はカーレーサーになるのが夢だった。そして皮肉なことに、ランガッパの娘サーヒティヤ(Sonal Monteiro)と恋仲だった。カールティクとサーヒティヤは肉体関係を持つまでに至るが、それを知ったランガッパは激怒する。そして、あまりの父の激怒ぶりに、サーヒティヤもカールティクとの関係を諦めることにする。失意のあまり、カールティクはゴアへ行くが、そこで行方知れずになっていたアッパイヤ・ボンドの父親スッバイヤ・ボンド(Ramamurthy)を見つけ、ベンガルールに連れて帰る。これで土地の所有権の問題が片づくと思われたからである。しかし、それでも土地問題は決着がつかなかった。それで、カールティクは、両グループの間でカーレースをやって、もしランガッパ・チームが勝ったなら、修理工場側が土地を明け渡す、反対に修理工場チームが勝ったなら、土地は修理工場のもので、自分とサーヒティヤの関係も認められる、という賭けを提案する。さすがにオヤジグループは躊躇するが、意固地なランガッパは挑戦を受けることにする。しかし誰が運転を? その時、運転手を職業とし、アッパイヤ・ボンドと仲の悪かったヴェーヌ(Raja Balwadi)というオヤジが運転を買って出る。かくしてヴェーヌをドライバーとするオヤジチームとカールティクをドライバーとする修理工場チームの間でロードレースが行われることになる、、。

・他の登場人物 : アッパイヤ・ボンドの妹アルタ(Akshara Gowda)

《 コメント 》
・題名の「Panchatantra」は古代インドのサンスクリット語で書かれた説話集の題名だが、この映画は特にその説話集の物語を直接映画化したものではなさそう。同書は動物などを用いて教訓を語るというものらしく、なるほど本作でも「ウサギとカメ」の話を映画中で言及しているが、教訓は"Slow and steady wins the race"というものはなく、中心テーマはやはり「エゴ」だろう(それにしても、ヨーガラージ・バット監督は【Pancharangi】【Paramaathma】など、題名に堅い言葉を使うのが好きだな)。本作には基本的に英雄も善人も登場しない。全てごくありがちなオヤジたちと若者たち。ランガッパとアッパイヤ・ボンドは土地問題でエゴの張り合いをしているし、ランガッパとカールティクの関係も、ランガッパは娘サーヒティヤの幸せよりも自分のプライドを重視しているし、カールティクもサーヒティヤのためにレースをすると言いながら、結局はサーヒティヤのことより自分がレースに勝つことに夢中になってしまう。アッパイヤ・ボンドは父よりも自分の楽しみを優先し、結果、父に家出されている。そうした登場人物たちのエゴが最も際立つのがレースの場面で、最終的に一人の犠牲者が出ることにより、一同が自分の非を悟り、一気に和合できるようになる。この大団円の結末は美しすぎる嫌いもあるが、説教くさいというわけではなく、ご都合主義でもなく、上手い落とし方だと思った。
 (写真下: 主役ペアのヴィハーン・ガウダとソーナル・モンテーロー。ソーナルはマンガルール出身で、トゥル語映画の女優だったようだ。)

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《 オマケのひと言 》
・さすがヨーガラージ・バット監督らしく、有名/無名の俳優の使い方が実に上手い。知らない人で印象深かったのはアッパイヤ・ボンド役のディーパク・シェッティだが、ここではもう一人、オヤジ・ドライバーを演じたラージャー・バルワーディの名を挙げておきたい。【Bhairava Geetha】(18)にも出ていた人だが、本作ではやたらカッコよく、日本のインド・オヤジ俳優ファンの心をつかみそうだ。
 (写真下: ラージャー・バルワーディ。ちなみに、この人の名前はRaja BalwadiとBala Rajwadiの2種類がネット上で見られるが、どちらが正しいか分からない。)

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◆ 完成度 : ★★★☆☆
◆ 満足度 : ★★★★☆
◆ 必見度 : ★★★★☆

《 鑑賞データ 》
・鑑賞日 : 3月30日(土),公開第1週目
・映画館 : Gopalan Cinemas (Arcade Mall),10:15のショー
・満席率 : 1割
・場内沸き度 : ★☆☆☆☆

《 参考ページ 》
https://en.wikipedia.org/wiki/Panchatantra_(film)
https://www.imdb.com/title/tt8490534/

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