【Yuva】 (Kannada)

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【Yuva】 (2024 : Kannada)
題名の意味 : 若さ
映倫認証 : U/A
タ イ プ : オリジナル
ジャンル : アクション
公 開 日 : 3月29日(金)
上映時間 : 2時間33分

監督 : Santhosh Ananddram
音楽 : B. Ajaneesh Loknath
撮影 : Shreesha Kuduvalli
出演 : Yuva Rajkumar, Sapthami Gowda, Achyuth Kumar, Sudharani, Hitha Chandrashekar, Kishore, Gopal Krishna Deshpande, Srivatsa Shyam, Kiran Naik, Ravishankar Gowda, 他

《 プロット 》
 マンガルールのとある工科大学では地元の学生グループと大学寮の学生グループの間で暴力的な対立が続き、キャンパスが荒れていた。地元グループのリーダーはクルパール、学寮グループのリーダーはベンガルールからやって来たユワ(Yuva Rajkumar)だった。クルパールのバックには地元のヤクザが控えており、彼らはユワを狙うが、逆にユワはヤクザたちを易々と病院送りにする。事態を見かねた学長(Gopal Krishna Deshpande)はユワやクルパールらを停学処分にする。ユワの父シャンカル(Achyuth Kumar)が大学までやって来、ユワを叱責するが、ユワは素直に反省しない。
 ユワの強さと反抗的な態度には理由があった。彼は国家レベルのレスリング選手であったが、全国大会でライバル陣営の罠にはめられ、八百長試合の廉でコーチのヴィーランナ・ドッダマニ(Kishore)共々、2年間の競技出場停止処分を受けていた。それでユワは父との関係も悪くなり、マンガルールの大学に編入したというわけであった。
 何とか学内暴力を解決したい学長は、ユワに停学処分を解く代わりに学内抗争を終わらせろと要求する。ユワはそれを受け入れ、キャンパスに戻り、クルパールらの挑発を一切無視することにする。
 ユワは無事に卒業し、ベンガルールに戻る。だが、実家に着いて、驚く。それはちょうど姉シュエーター(Hitha Chandrashekar)の結婚式の2日後だったが、父シャンカルは失踪し、多くの借金取りが家の内外に押し寄せていたからである。父は結婚式のために多額の借金をし、返済できずに行方をくらましたとのことだった。ユワは母(Sudharani)と姉の生活を支えるため、職を探すが、過去の経緯がネックとなり、就職できない。やっとのことで、フード配達員の職を得える。
 携帯電話の発信記録から、父はゴーカルナにいると思われた。ユワはゴーカルナに行き、遂に父を見つけ出す。そして父の話から、父が無責任に借金をしていたわけでなく、投資目的で金融業者にお金を預けていたが、それを騙し取られていたのだということが分かる。ユワはすぐさまその悪徳金融業者のところに行き、力づくでお金を取り戻す。
 一方、レスリングコーチのヴィーランナ・ドッダマニは八百長詐欺を働いた犯人を見つけ出し、レスリング協会に訴える。それが実り、ユワとヴィーランナの停止処分が解かれる。
 ユワは早速レスリングのトレーニングを再開する。そして大会に出場し、順調に勝ち上がる。決勝戦の相手は、自分たちを罠にはめた現インドチャンピオンのランヴィール・ラーワトだった、、。

・他の登場人物 : シリ(Sapthami Gowda)

《 コメント 》
・ラーガヴェンドラ・ラージクマールの息子(つまりドクター・ラージクマールの孫)ユワのデビュー作。ラーガヴェンドラにはヴィナイという息子がいることは知っていたが、ユワという息子もいるというのはこの映画の製作発表まで知らなかった。たぶんヴィナイの弟になるのだろう。私は著名映画人の二世、三世だからといって、盲目的に歓迎するようなことはしない主義だが、先日観たヴィナイの【Ondu Sarala Prema Kathe】が気に入ったので、こちらのほうも観ておこうという気になった。
 (写真下: 左よりユワ、父のラーガヴェンドラ、兄のヴィナイ。)

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・というわけで、本作の意図はユワに華々しいデビューを飾らせるということになるので、ユワのプロモーションフィルム仕様になっている。しかし、題名まで「Yuva」とは、ちょっと合わせすぎだろ!

・特にアクションシーンが徒に多く、兄のヴィナイが人情ドラマ路線で売って行きそうな気配なので、弟は純アクション俳優として育てようという戦略か?

・映画はそれなりに面白い。監督のサントーシュ・アーナンドラームという人は、過去作の【Mr & Mrs Ramachari】(14)や【Raajakumara】(17)、【Yuvarathnaa】(21)などを見ても分かるとおり、カンナダの大衆の心に訴える映画を作るのが上手い。

・ストーリー的には、学園の荒廃、スポ根(&インドのスポーツ界の腐敗)、若者の有り余る力、父子センチメントなどを適当に繋ぎ合わせたようなもので、斬新なものはなかったが、このそれぞれはサントーシュ監督の過去作にも見られたものなので、監督の一貫した関心事なのであろう。

・私的に興味深かったのは、大学のギャング抗争。いくつかのインド映画で、地元の学生グループと寮の学生グループが対立抗争するというものは見たが、私はインドで大学生をしたことがないので分からないが、こういうことは普通に見られるのだろうか? 大学と言えば、未熟な有権者の集合体なので、地元の政治家(たいてい地元のヤクザと同一か、関係者)にとっては票田作りの恰好の場だし、ヤクザにとっては麻薬の売り込み地にもなり得る。それで政治家やヤクザは息のかかった学生を使ってアクティビティを行わせるものだし、それに対抗するグループは強く反対行動に出るだろう。例えば大学寮などはコミュニストの牙城となっていたりして、シビアな暴力抗争が起きることが予想される。よくインド映画でモチーフに使われるラギングの問題などは可愛いものだ。サントーシュ監督が一貫してこの学園抗争に目を付けてきたのは評価できると思う。

・ユワ・ラージクマールは、兄のヴィナイよりカッコよく見えたが、ぼうぼうな髭面だったので、断言はできない。ラージクマール家の特徴として、貧弱な下半身というのがあるが、それはユワにも当てはまる。アクションはまぁまぁ、ダンスはまだまだ。ただ、声は良いほうだと感じた。

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・サプタミ・ガウダは、ユワの恋人シリの役で、登場シーンも多く、印象的なシーンもあったが、無理やりストーリーに押し込んだ感は否めない。この人は人懐こい顔立ちで、ボディーも肉感的なので、もっと面白い使い方はできるだろうと思った。

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・ユワの父役のアチユト・クマールは、何てことのない父親役だと思いきや、最後で体当たりの芝居があって、なかなか良かった。いや、見ていて気恥ずかしくもなったが、まぁ、アチユトさんにしかできないような芝居ではあった。

・ユワの母親役はスダーラーニだが、思えばこの方はドクター・ラージクマール、その息子たち、及びその孫たちと、三世代にわたって共演していることになる。すごいものだ。

・ユワの姉を演じたのはヒター・チャンドラシェーカル。どこかで見た記憶があったので調べてみたら、ジャッゲーシュ主演の【Premier Padmini】(19)で見ていた。ちなみに、シヒ・カヒ・チャンドラシェーカルのお嬢さん。
 (写真下: 左よりアチユトさん、スダーラーニ、ヒター・チャンドラシェーカル。)

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《 オマケのひと言 》
・警官が煙草を吸いながらコーヒーを飲んでいるシーンがあり、煙草の灰をコーヒーに落として、それを飲んでいたが、あれって美味いのかな?

◆ 完成度 : ★★★☆☆
◆ 満足度 : ★★★☆☆
◆ 必見度 : ★★☆☆☆

《 鑑賞データ 》
・鑑賞日 : 4月7日(日),公開第2週目
・映画館 : PVR (Global Mall),10:00のショー
・満席率 : 2割
・場内沸き度 : ★★☆☆☆
・英語字幕 : あり

《 参考ページ 》
https://en.wikipedia.org/wiki/Yuva_(2024_film)
https://www.imdb.com/title/tt24225188/

 

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