【Turbo】 (Malayalam)

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【Turbo】 (2024 : Malayalam)
題名の意味 : ターボ
映倫認証 : U/A
タ イ プ : オリジナル
ジャンル : アクション
公 開 日 : 5月23日(木)
上映時間 : 2時間32分

監督 : Vysakh
音楽 : Christo Xavier
撮影 : Vishnu Sarma
出演 : Mammootty, Raj B. Shetty, Sunil, Anjana Jayaprakash, Bindu Panicker, Shabareesh Varma, Kabir Duhan Singh, Dileesh Pothan, Niranjana Anoop, Amina Nijam, Spadikam Sunny, Basil Paulose, Aruldoss, Robo Shankar, Sandhya Manoj, Prasanth Alexander, Supergood Subramani, Kottayam Ramesh, Johny Antony, Abu Salim, VTV Ganesh, Saravanan, Sruthy Suresh, 他

《 プロット 》
 ケーララ州イドゥッキの村に暮らすジープ運転手のジョース(Mammootty)は、喧嘩っ早くて、村人から「ターボ」ジョースと呼ばれていた。村の重鎮たちはそんなジョースを厄介者扱いしていたが、村人たちは彼のお祭りでの大立ち回りを楽しみにしていた。ある夜、お祭りの場でジョースの友人ジェリー(Shabareesh Varma)が悪漢たちに襲われる。折よく現れたジョースが悪漢を蹴散らすが、彼は警官からジェリーが襲われたのは彼とインドゥ(インドゥレーカー:Anjana Jayaprakash)という女性との恋愛関係が原因で、インドゥの家族が娘からジェリーを引き離そうとして悪漢を放ったものらしい、という話を聞く。ジョースは早速インドゥの家に行き、力ずくで彼女を拉致し、ジェリーに会わせる。ところがジェリーは自分の家族の手前、インドゥとの関係を認められず、シラを切る。怒ったインドゥは勤務地のチェンナイに戻ることにする。誘拐犯の容疑をかけられたジョースは家に帰るに帰れず、インドゥを家族に返すために自分もチェンナイに行く。
 インドゥはチェンナイの銀行でマネージャーをしていた。ジョースは腕っぷしの強さを買われ、実業家アンドリュー(Dileesh Pothan)の運転手兼ボディーガードとなり、高級アパートも与えられる。ジョースはそのアパートに田舎の母(Bindu Panicker)を呼び寄せる。また、インドゥの妹ニル(Amina Nijam)もチェンナイにやって来、インドゥの家で暮らすことになる。
 実はジェリーもチェンナイの銀行に勤めており、彼はインドゥに会って事情を説明し、謝罪しようとするが、怒りの冷めやらないインドゥは彼を無視する。そんな時に、ジェリーは同僚のシターラ(Niranjana Anoop)から、ジェリーのパスキーを使って多額のお金が不正に送金されている事実を告げられる。ジェリーはそれを調査し、自分のパスキーをハックした何者かが休眠状態の銀行口座を悪用し、不正送金していることをつきとめる。そのバックにいるのはヴェトリ(ヴェトリヴェール・シャンムガ・スンダラム:Raj B. Shetty)という悪徳実業家で、彼はキングメーカーとして選挙の際に有権者を買収する資金を集めていたのだった。ジェリーはそれを上司に報告する。ところが、その上司がヴェトリとつるんでいたため、ジェリーやシターラ、そして友人のジョースやインドゥ、さらにはその家族も命を狙われることになる、、。

・他の登場人物 : オート・ビッラ(Sunil),ヴィンセント(Kabir Duhan Singh),インドゥのおじ(Spadikam Sunny),警視スグマール(Basil Paulose),警部シャクティヴェール(Aruldoss)

《 コメント 》
・こ、これもパート2があるのか! そんなの聞いてなかったぞ。(と言うか、ディリーシュ・ポータンが可哀そうすぎるだろ!)しかもパート2にはあの人気スターが出そうな気配で、大変なことになりそうだ。はよ作ってくれ~。

・ヴァイシャーク監督といえば、デビュー作の【Pokkiri Raja】(10)が印象的だが、それもマンムーティが主演だった。実は2019年に公開された【Madhura Raja】もマンムーティ主演で、これは【Pokkiri Raja】のスピンオフらしい。そんなわけで、ヴァイシャーク監督とマンムーティの3作目の本作も【Pokkiri Raja】シリーズになるのかなと予想したが、そうではなかった。

・それにしても、【Pokkiri Raja】の鑑賞記で私は、「めちゃめちゃ面白い」と言いつつも、「こりゃ、タミル映画だよ」とか、「はっきり言っておくと、実は、ストーリーというものは本作品にはない」とか、好き勝手書いているが、本作にも同じような感想を持った。

・本作も、冒頭はチェンナイかどこかのタミルの街で、ディーパーワリの夜にむごたらしい殺人事件が起きるという、タミル映画なノリだった。それでここでも「こりゃ、タミル映画だよ」と思ったが、次のシーンでいきなり場面がイドゥッキのとある村に飛び、丸顔のオジサンたちがわんにゃかわんにゃか騒いでるのを見て、「ああ、やっぱりマラヤーラム映画だったんだ」と安心した。こういう土地の遷移によって雰囲気やテイストがガラリと変わるのを私はインド映画的バーチャル空間スリップと呼んでいるが、こういうのもインド映画の面白いところだと思う。

・ストーリー的にもすごくシンプルで、分かりやすいが、悪く言えば、ストーリーという点では面白みはほぼない。よって、本作はただただマンムーティやラージ・B・シェッティ、スニールらのパフォーマンスとアクションを楽しむためのもの。そう割り切って見ると、これはすごく面白い。

・何と言っても、マンムーティが72歳でこのアクション映画とは、しかも、実際に40代のオッサンにしか見えなかったというのは、驚きを通り越して、何か崇高なものを見たような気がする(役柄は乱暴な田舎者なのだが)。ラジニ(現73歳)も近ごろは年齢に見合った役をしているし、アミターブ・バッチャンが【Bbuddah Hoga Terra Baap】(11)をやったのが68歳だったことを考えると、マンムーティがいかに規格外だか分かる。ちなみに、対比的に【Bramayugam】(24)を観ると、面白い。

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・メインの悪役、ヴェトリヴェール・シャンムガ・スンダラム(本人が名前を省略されるのは気に食わないと言っているので)役のラージ・B・シェッティは驚きのキャスティングだった。黒装束でおつむテカテカなビジュアルが良く、チリングな悪役ぶりもさすがだったが、この人、笑顔が可愛らしすぎるので(写真下)、違和感を感じる鑑賞者もいたかもしれない。ただ、カンナダ映画【Garuda Gamana Vrishabha Vahana】(21)のダンスシーンで見せた身体能力(表現力)の高さは本作でも窺えた。

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・もう1人の話題のキャストと言えば、オート・ビッラ役のスニール。こちらは物々しい雰囲気で登場し、結局はコメディー担当だったが、なかなか良い役回りだった。

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・しかし、最もオーセンティックな悪役らしい香りを発していたのは、ヴィンセント役のカビール・ドゥーハン・シンだったかな。

・本作は男くさいアクション映画ではあるが、強力な女性映画でもある。と言って、女くさいわけでもなく、最重要人物はジョースのオカンを演じたビンドゥ・パニッカル。何せ「ターボ」ジョースが頭の上がらないほどの肝っ玉オカンで、本作も【K.G.F】等に並んで、オカン映画の秀作に認定したい。

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・さらに、かなり健闘していたのが、インドゥ役のアンジャナ・ジャヤプラカーシュ(写真下、マンムーティの後ろ)。その肩幅、胸幅、ケツ幅の広さは、マグロ解体ラインに吊るされるのにふさわしいものだった。天晴れ! しかし、【Dhuruvangal Pathinaaru】(16)で見たときは、もっとスリムな美人に見えたが、、。

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・そして、このお二方にも言及しておきたい。インドゥの妹ニル役のアーミナ・ニジャーム(写真下左)とジェリーの同僚シターラ役のニランジャナ・アヌープ(同右)。どちらも私好みの丸顔美女で、こういう女優がぽこぽこ出て来るマラヤーラム映画はやはり目が離せない。

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《 オマケのひと言 》
・そもそもジョースやインドゥがこんな大惨事に巻き込まれてしまうのは、ジェリーとインドゥの恋愛関係が発端だった。ジェリーはキリスト教徒、インドゥはトリッシュ―ルのナーヤルなので、宗教的にもコミュニティー的にも結婚は普通あり得ない。そんな異コミュニティー間でも結婚できる!というのを見せてきたのがインド映画の一面だが、本作はそんなことに全く関心がなさそうなのが良い(実際、ジェリーとインドゥは結ばれていない)。

◆ 完成度 : ★★★☆☆
◆ 満足度 : ★★★☆☆
◆ 必見度 : ★★★☆☆

《 鑑賞データ 》
・鑑賞日 : 6月1日(土),公開第2週目
・映画館 : PVR (Orion Mall),11:50のショー
・満席率 : 3割
・場内沸き度 : ★★★☆☆
・英語字幕 : あり

《 参考ページ 》
https://en.wikipedia.org/wiki/Turbo_(2024_film)
https://www.imdb.com/title/tt29608104/

 

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